インプラント(人工歯根)による治療とは

アレックス

2008年04月05日 00:27



インプラント(人工歯根)による治療とは

 
歯は、もともと、見える部分の歯と、それを支える歯根から
できています。ですから、見える部分の歯を失えば同時に、
その歯を支えている歯根も失うということになります。

普通、歯を1本失った場合、両隣の健康な歯を削って人工の
歯をかぶせます。
これがブリッジと呼ばれる治療法です。
奥に歯がない場合、金属製のバネで入れ歯を支えるのです。

人間が食事のときに噛むという行為は、想像以上に強い力が
歯とあごにかかっているんです。奥歯1本にかかる荷重は、その人の
体重にほぼ等しいと言われます。

ブリッジでは、1本あたりにかかる荷重は1.5倍になります。
ですから、ブリッジを作るとき削られた歯は傷みやすく、
この歯が だめになってしまうと、さらに広い範囲のブリッジに
作り直さなければなりません。

そして、歯根がない部分のあごの骨は、噛むことによって得られる
刺激がないために次第に痩せてくるんです。
また、残っている歯根が移動してしまうため、ぴったり合わせて
作った義歯は徐々に合わなくなり、何度も作り直さなければならなく
なってしまうんです。

そこで、そのようなデメリットを解決するために、失われた歯根の部分に
チタン製の歯根を埋め込んで義歯の支えとするのが、今日行われている
インプラント(人工歯根)療法というものです。

この治療法では、残っている健康な歯への負担が増加することはありません。
あごの骨には自然の歯と同じように刺激が伝わり、力をかけることが
できることから、骨の変形も少なくなることが知られているんです。









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